ヤングガンガン創刊号感想
2004年12月3日発売 270円

ヤングガンガン。
本日新創刊ということで、試しに買ってみました。
500円くらいかなぁと思っていたら何故か270円だったのですが、
よく見たら月刊じゃなくて隔週刊なのね。(汗)
その昔、月刊から隔週刊になってまた月刊に戻った少年誌があったなぁ…。

さっそく一通り読んでみたのですが、
青年誌というジャンルに位置する割りに、
どうもガンガン臭が抜けてないというか。
青年誌っぽさは6割くらいしかないような気がします。


■FINAL FANTASY XI 〜THE OUT OF ORDERS〜
  原作:キム・ソンジェ 作画:キム・ビョンジン

記念すべきヤンガン創刊号の巻頭カラーはFFXIの漫画。
・・・しかし作者は原作・作画ともに韓国人です。
スクエニの中の人は、何をとち狂ってせっかくのFF漫画を
キムチ人に描かせると言う思考に至ってしまったのでしょう・・・。
しかも絵柄がベルセルクっぽいような気がするのですが。(汗)

ストーリーはこれからの展開次第だと思うのでひとまず保留しておくとして、
絵の方はかな〜〜り躍動感と迫力に欠ける感じ。
扉ページに、『韓国実力は作家が描く!ファンタジーコミックの最終進化系を見よ!』
という煽り文句がありますが、キムチの国ではこんな漫画が最終進化系なのでしょうか?
敵兵の喋ってる言葉がハングル語っぽいのもなんだかなぁという感じ。

あとFFXIやったことないので分かりませんが、崖を下って敵陣に攻め込むという戦略は、
昔、Gファンタジーに連載されてた箱田真紀のファイアーエムブレムでやってたよなぁ。
(まぁそれ以外でも見たことあるような気がするけど・・・)
自分のところの雑誌でやったネタを使いまわすのは、正直どうかと思いました。
・・・といっても、こんな古いネタ分かる人いなさそうだな。(汗)

とりあえず、これを看板マンガにするのは非常に無理があると思われるので、
さっさと後ろの方のページに回すべきだと思います。


■マンホール
  筒井哲也

ホラー系のいかにも青年誌って感じのする漫画。
絵は普通にスピリッツとかに載っていてもおかしくないくらいのレベル。
話の展開のさせ方がスゴクありがちなのが残念。
ストーリー次第では結構面白くなりそうな感じはするので、
次回以降の展開に期待したいところ。

ちなみにこの作者の人はガンガンYGのときに「リセット」という漫画を連載していたのですが、
今回はどういうわけか新作で登場。
公式HPによるとリセットは第7号から連載を再開するらしいです。
・・・ということは、この作品は短期連載?


■ニコイチ
  金田一蓮十郎

扉ページ見ただけで内容が分かってしまうくらいありがちな展開。
普通過ぎて面白くないです。
どうでもいいけど、女装してる時って声はどうしてるんでしょう?

この作者はブラックなギャグを描いていた方が良いと思いました。
ハレのちグゥの初期の頃は好きだったのですが・・・。


■黒神
  原作:イム・ダリョン 作画:パク・ソンウ

これも作者がキムチ人なのですが、FFXIに比べると遥かに絵が上手いです。
ストーリーは現時点ではまだ何とも言えないですねぇ・・・。
変な能力を持った男があまりにも唐突に現れ過ぎかな。
もう少し前フリが欲しいところ。
今後の展開にも寄りますが、個人的にそこそこ期待してます。


■ロトの紋章 〜紋章を継ぐ者達へ〜
  脚本:映島巡 作画:藤原カムイ

ドラクエ漫画なのに、呪文が使えないという設定はどうなんだろ・・・。
少しずつ呪文を復活させていくとか?

前作から25年ということで、前作のキャラの出番はあってもおかしくない感じではあるかな。
主人公はアランとアステアの子供でしょうか・・・。
1話だけじゃ何も分からないですね。(汗)
次回以降の展開に期待。

しかしカムイ氏はガンガンでドラクエVIIも連載してるのに、
連載ペースとか体調は大丈夫なんでしょうか?
2作品合わせると月に100ページ以上描く計算になるのですが・・・。


■BAMBOO BLADE
  原作:土塚理弘 作画:五十嵐あぐり

絵柄は微妙に萌え系で、どっちかというとガンガンに載ってそうな漫画ですが、
話の作り方はなかなか良い感じです。さすがは土塚氏と言ったところ。
ただヒロインがひと言も喋ってなかったりして、
もう少しページ数が欲しいところではあるかな。

原作の土塚氏はもともと漫画を描いていて、(現在もガンガンで「マテリアル・パズル」を連載中)
ストーリーには定評があったのですが、絵の方がちょっと微妙な感じだったので、
今回原作に回ってようやく本領発揮ということになるのでしょうか?
とりあえず個人的に期待大です。


■戦線スパイクヒルズ
  原作:原田宗典 漫画:井田ヒロト

1話目だけではまだ何とも言えませんね。
絵柄は悪くないです。むしろ好きな方。
ブルーハーツの歌を歌ったり、コスプレのバイトをしてるらしいヒロインが気になります。(笑)
やけに目立つ作画ミスがあるなぁというのが第一印象。


■サークルビー
  極山裕

この人のシュールなギャグは好みが分かれるところだよなぁ。
個人的には結構好きです。
『エジソンきどり』とか、『デモクラシーきどり』とか普通にウケました。(笑)


■すもももももも 〜地上最強のヨメ〜
  大高忍


何となくサンデーに連載されてる「いでじゅう!」っぽいのは気のせい?
ヒロインが可愛くかけているので、ラブコメとしては問題なし。
全体的にギャグが面白くて、見ていて飽きません。
反復横とびで2人になったように見えるところとか、かなり笑いました。(笑)
来週以降もこういうノリなら楽しめそうです。


■少年探偵 犬神ゲル
  ゴツボ☆マサル

なんだか「魔探偵ロキ」の初期の頃みたいだなぁ・・・。
『探偵』というよりは『何でも屋』と言ったところか。
イマイチ内容がパッとしないというか、何がやりたいのか分からない感じです。


■セキレイ
  極楽院櫻子

明らかに不自然なくらいパンツ見えすぎ。
ジャンプで言うところの「いちご100%」。


■天体戦士サンレッド
  くぼたまこと


この人も昔からやってること変わらないよなぁ。(笑)
普通にギャグが面白かったです。


■Missウィザード(仮)
  葉月京&エヌ山+TON

どこをどう見ても劣化版「ラブやん」だよなぁ・・・。
最後の2ページはちょっと面白かったかな。


■荒川アンダー ザ ブリッジ
  中村光

この漫画が今回いちばん面白かったです。
ヒロインが金星人だったり、主人公が変な持病持ってたり、
そういうイチイチ細かい設定とかが個人的にスゴク好き。(笑)
しかしまぁ若干「レベルE」っぽいような感じはするか・・・。
とりあえず今後の展開に期待。


■めたもる!!オーキッド
  月野定規

う〜ん、微妙。・・・というか、展開がまんまエロ漫画だよなぁ。
やっぱり月野定規先生は普通にエロ漫画描いてた方が面白いと思います。


■ユーベルブラット
  塩野干支郎次

ガンガンYGの時は読んでいなかったのですが、結構面白そうです。
ストーリーの説明がちゃんとされてて分かりやすいので好感が持てますね。
主人公の容姿が少年というのがちょっと残念かな。
青年誌(一応)なんだから、それに合わせて青年にして欲しかったです。
まぁストーリーの関係上、仕方ないのかもしれませんが。
それはともかく期待できそうです。


■ぎゃんぶるムスタング
  塚本ケースケ

この作者は人間的にダメっぽいような…。


総評

思っていたよりも全然面白かった、というのが正直な感想です。
最初はロト紋2以外どうでもいいやという感じだったのですが、
実際に読んでみると意外に面白くなりそうな漫画が多くて良い感じなのではないかと。
とりあえず、しばらくの間は買い続けてみようという気にはなりました。

各所でドラクエの税金対策という風に言われてますが、(まぁそれもあるとは思いますが・・・)
少なくともバウンドのようにすぐ廃刊ということはなさそうです。

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