ヤングガンガンNo.24感想
2005年12月2日発売 300円
■JACKALS
  Kill-1 アリゲーター

過去にガンガンパワードとガンガンYGに読み切りが載った漫画の連載化。
元々は原作の村田真哉氏の漫画でしたが、今回の連載化にあたって作画にキム・ビョンジン氏を起用しています。
村田先生がネームまでを担当されているということで、おそらくは隔週連載を可能にするための苦肉の策なのではないかという気もしなくはないのですが、まぁ漫画の方が面白ければ特に気にする問題でもないですね。

そんなわけで本編。
ストーリー云々よりもバトル展開がメインで、作者のやりたいことがスゴク伝わってくるところには好感が持てます。
しかしアクションシーンに関しては「死がふたりを分かつまで」と見比べるとやはり見劣りしますね…。
コマ割りももっとアップを減らすなどの工夫が欲しいところ。

ただ、全体的に漂うB級アクション映画のような感覚は個人的にかなり好きです。
作者も当然それを意識して作っていると思うので、その部分だけは大切にしていってもらいたいですね。(笑)


■すもももももも 〜地上最強のヨメ〜
  25.龍虎相まみえる

テコ入れが入ったのか、すっかりバトル漫画のような展開になって来ましたね。
個人的にはちょっと前のグダグダした内容よりは面白いので良いと思います。

今回いちばん疑問に思ったところなのですが、「今攻撃されては巻き添えが…!」と言いつつ街中で必殺技をブッ放すもも子の行動には、さすがに矛盾を感じずにはいられません。
ちょっと説明セリフを足すだけで解決出来ると思うんだけどなぁ…。


■死がふたりを分かつまで
  第12話 始動-(4)


フォックストロットたちはやられてしまったかと思いましたが、遥の能力を介入させて彼らを救出するという見事な構成。
自分と無関係なことへの的中率が低いという遥の予測能力ですが、護以外にもシエラとの関係が築かれたことで今回の事件に対しての的中率も少しずつ上がって来たということでしょう。
この辺りの伏線の張り方と消化の上手さは本当に見事というしかないです。

あと、「これで酔っぱらい外国人の出来上がりだ」というインディアの状況への対応がカッコイイ。(笑)


■WORKING!!
  第35、36回


ネタがループしつつあるので、いかに応用を利かせて面白くするかが今後のワーキングの課題だと勝手に思っているのですが、そういった意味では今回の話はスゴク良かったと思います。
前半の伊波さんに対するタカナシくんの淡白な対応が特に。(笑)


■Let's BIBLE!

これ、本当に「新暗行御史」の人が描いてるのかどうか疑いたくなるくらい内容がヒドイのですが…。
何がやりたいのかもさっぱり分からないし。


■ロトの紋章 〜紋章を継ぐ者達へ〜
  #24:Contortion


ベゼルとアブサン、そしてイサリがかなり久しぶりに登場。
しかしアロスたちと出会うわけでもなかったので、一体何のために登場したのやら…。
しかも今回は説明ばっかりで前回以上にストーリーが進んでません。
旅の扉で移動しただけで終わりって……いくら何でも話が進まなさ過ぎですよ。(汗)

どうでもいいけど、キメラの翼の存在について少しは言及して欲しかったです。
ルーラが使えないならキメラの翼で代用をというのは、ドラクエ好きとしての当然の考えだと思うので。


■BAMBOO BLADE
  第22話 大と小


前回休みだったためか、今回は全体的にものスゴク作画が安定してます。
また間の取り方も絶妙で、副将戦どころか大将戦まで一気に決着が着いてしまうスピード展開だったのにも関わらず、駆け足過ぎるというよりも勢いがあって非常に良かったと思います。

柱の次号予告によるともうひと波乱ありそうな感じなのですが、果たしてどうなることやら…。
意外な挑戦者ってコジローの先輩以外に考えられないような?(汗)


■フロントミッション 〜THE DRIVE〜
  MISSION:1(part2)

前回、掲載が間に合わなかった(と思われる)第1話の後半。
相変わらず描き込みが細か過ぎて、特に戦闘シーンなんかは繰り返し見ないと何をやっているのかよく分かりません。
もっとコマごとの情報量を減らさないと読者がついて来れないんじゃないかなぁと思います。


■戦線スパイクヒルズ
  #23 脳天気

ストーリーに大きな進展はなかったけど、今回描かれたノムラとスウガクとの距離感がスゴク良かったです。


■ドラゴンズヘブン
  ダンサー・イン・ザ・ダーク(11)

セルジオ怖い…。
まさかタフさがウリの大和田をそれを超える暴力で屈服させるとは…。


●総評

当然といえば当然ですが、ストーリー漫画の休載が多かったために全体的に物足りなかったです。
その分を読みきりに頼ろうというのなら、その内容をもっと見直すべきでしょう。

とはいえ、人気のなかった作品を打ち切って新連載を投入して行こうとする意欲には好感が持てます。

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