ヤングガンガンNo.23感想
2005年11月18日発売 280円
■フロントミッション 〜THE DRIVE〜
  MISSION:1

スクウェアのゲームでコアな人気を博しているフロントミッションシリーズのコミック化。
どこにも書いてないんだけど、ストーリーはオリジナルじゃないのかな…?
フロントミッションは全然詳しくないのでよく分かりません。(汗)

冒頭のコクピット内での主人公(?)の独白は、それなりにリアルな感じがして個人的には悪くないと思います。
成人用紙オムツが云々というところでは『プラネテス』を思い出しました。
戦争をやってるんだから、巨大ロボットのパイロットもカッコイイだけじゃないということですね。

登場キャラが美形ばっかりじゃないのは好感が持てます。
戦闘シーンは画面がゴチャゴチャし過ぎてて、何をやってるのかちょっと分かり辛いような。
ストーリーの方はほとんど進んでないので、まだ何とも言えません…。

そういえば前号だと54ページ掲載と予告されていたのに、原稿が間に合わなかったのか、半分以下の25ページしかなかったのはちょっと残念でした。
話が全然進んでないのもそのせいかな…。
漫画の方も印刷が悪いのかデジタルのトーンワークが悪いのか分かりませんが、汚くて読みにくかったですし。
せっかくの新連載なんだからもう少し何とかして欲しかったです。


■死がふたりを分かつまで
  第11話 始動-(3)


尾行をしている2人がイマイチ何をやっているのか分かりにくいです。
イヤまぁ、尾行をしてるんですけど、ちょっとその辺りの構成が甘いような気がしたので。

エクソリッド社が遙を誘拐しようとした目的が分かって来るとともに、護たちが追っている事件と「THE WALL」が追っている事件が重なり出して、いよいよ序盤のストーリーの核心に近づいて来ました。
この盛り上がりを維持したまま話を進めていって欲しいところです。


■ロトの紋章 〜紋章を継ぐ者達へ〜
  #23:Go forth


竜王様キタ━━(゚∀゚)━━ !!!
前作では中間管理職のツライ立場で頑張っている姿が印象的だった竜王様ですが、紋継ぐではどのようにストーリーに絡んで来るのか今から楽しみです。

…これっきりで出番がなかったらどうしょう。(汗)

鏡の向こうの世界(中の世界?)でアニスの隣にいたキャラが以前のような悪役顔じゃないのは、鏡を通してないからかな…?
ラーミアという名前といい、まだまだ謎は解けそうもないですね。

それにしても、ステアホープから旅の扉まで歩くのに7ページも使っているのはちょっとどうかと思いました。
今回の継ぐ紋は16ページしかないから、ほぼ半分のページ数を割いてることになるんですよね…。
この展開の遅ささえなければもっと楽しめるんですが…。


■マンホール
  第19話『制圧』


ヒトスジシマカが駆逐されて、ようやくこれで一段落ついたのかな。
意外とあっさり終わったような気はしますが、水野のいう「次の計画」とやらが気になるところです。
嵐の前の静けさと言ったところでしょうか…。


■荒川アンダーザブリッジ
  第60話 シマ/第61話 素直になれなくて/第62話 相手変われば人変わる

ちょっと前に連続して登場した新キャラ3人の中から、久しぶりにステラが登場。
しかしステラもすっかり変なキャラになってしまったなぁ…。


■すもももももも 〜地上最強のヨメ〜
  24.虎軍団奇襲 

今までの刺客と違って、虎金井兄弟がほぼ一斉に孝士たちを襲いに来たのは予想外でした。
てっきり1人ずつ順番に登場するものだと思っていたので…。
しかも孝士たちが別れたところを狙って来ていたりと、今までとはちょっと違った展開が期待出来そうです。


■あいどる
  Stage8「アイドルって…?」

レイジと愛の「アイドル」に対する考え方の対比がスゴク良かったです。
今まで流されるままに行動していた愛が、ついに自らの意思でアイドルになるために動き始め、ようやくストーリーの方も盛り上がって来ましたね。
しかしここで突然の長期休載告知…。
理由(作者の出産休養)が理由なだけにしょうがないとは思いますが、こんな良いところで中断してしまうのはもったいないですよ。


■少年探偵 犬神ゲル
  MISSION:21「裏切りの帝国1」

新キャラ登場&新展開(?)でようやくここ最近のマンネリ感が解消されそうです。
今回はほとんどさわりだけだったので、次回以降の進展に期待したいところ。


■はなまる幼稚園

フロントミッションがページ減だった分の穴埋め読み切りかな…?
意外と面白かった(少なくとも『コスちゃ』よりは)けど、青年誌向けの漫画じゃないよなぁ。
まぁそんなことを言ったらYGには他にも青年誌向けじゃない漫画がいくつかあるのですが、そこらへんはやはりスクエニ誌ということですね…。(汗)


■WORKING!!
  第34回


久しぶりに1話掲載のみ。
こっちの方がなんとなく安心出来るような。
2話掲載はたまにあるくらいが個人的にはちょうど良いと思います。

ぽぷら弄りネタがそろそろマンネリ気味なんじゃないかなぁと思う今日この頃。
というかワグナリア内部でのキャラの絡み方自体がパターン化してきたような気がします。
まだ登場してそれほど経ってない相馬さんが絡んでるところは新鮮味があって面白いんですけどね。


■黒神 番外編
  茜さんの午後


今回が番外編なのは前号に書いてあったけど、まさか次から2号連続で休載とは思いませんでした。
ストーリーの核心に触れる(と思われる)沖縄編が始まってのさらなる盛り上がりを期待していたのですが…。
そんなに期間が開いたら楽しみにしていた気持ちも薄れちゃいますよ。


■ニコイチ
  第14話 お疲れお母さん

冒頭のレズものAVの元ネタは明らかにこれだろうなぁ。(笑)

今回はちょっと展開がグダグダ気味だったのでイマイチ。
前にもあったようなネタの繰り返しだったしなぁ。
とはいえ、お約束の温泉旅行に持っていく流れとしては悪くない感じかな。
気分をリフレッシュするために温泉に行くというのにはスゴク共感出来ますし。(笑)


■ドラゴンズヘブン
  ダンサー・イン・ザ・ダーク(10)

ようやくキリンが主人公らしく目立ち始めたかと思いきや、前回ボコボコにして倒したと思われた大和田が復活するというビックリ展開。
前回までだとさすがに復活して来るかもという不安はあったのですが、今回の最初の大和田が倒れたコマでは目が完全にイッちゃってたので復活はないだろうと思っていたのになぁ…。
おかげで強さのインフレは起こらなかったけど、セルジオに助けられたこともあって、キリンの役立たずっぷりはさらに強調されたような気がします。(汗)

まぁとにかくこれで2対2になったので勝負は見えましたね。
大和田のタフさも、セルジオの中国拳法で内臓にダメージを与えることで無力化するでしょうし。
そろそろダンサー編も間延びしてきたところだったので、あと2回くらいできっちり終わらせて欲しいです。


■Sled Head
  最終回

主人公と鬼のバトルが多くて、意外と楽しめました。
これまでにももっと主人公側の抵抗があれば面白くなったような気がします。
主人公のその後についてはちょっと予想外でしたが、続編を読んでみたいと言うほどではなかったです。


■ユーベルブラット
  "Die Burg vom Helden"《英雄の城》・II

シュテムヴェレヒの視線の向きがおかしいです。
ほとんど上目遣いで変な顔をしているので、ついつい笑いが…。
これもキャラ付けのために塩野先生が狙ってやっているのだとは思いますが、それにしても笑えます。

七英雄によって保たれている秩序と、ケインツェルによって知らされた真実との間で苦悩しているロズンに萌えるなぁ。
このまま七槍騎士団としてケインツェルと対峙するのか、それともグレンを裏切ってケインツェル側に付くのかも今後の見所のひとつですね。


■戦線スパイクヒルズ
  #21 緑のハッパ

やけに掲載順が後ろの方だなぁ…内容のせい?

ノムラがラリってるところの描写がスゴク気持ち悪く思えて良い感じでした。
ぬいぐるみが変形したように見えるところとかが特に。
しかし大麻を吸ってスリの能力がパワーアップするというのは、イマイチ納得がいかないような…。
まぁ何かしっぺ返しがあるような気はしますが。


●総評

前回の総評で、ようやくYGが漫画雑誌として安定したような気がすると書きましたが、どうやら気のせいだったようです。
今号は新連載のフロントミッションに減ページがあったとは言え、それ以外ではこれといって大きな不満もなかったのですが、次号はさすがにちょっと休載作品の数が多過ぎます…。(汗)
色々と事情はあるのでしょうが、もう少し上手く各作品ごとの休載をローテーションさせて欲しいです。
隔週誌ではそれもなかなか難しいとは思いますが…。

←No.22 Home No.24→