ヤングガンガン創刊3号(No.02)感想
2005年1月7日発売 270円
■FINAL FANTASY XI 〜THE OUT OF ORDERS〜
  MISSION3 『信念』


前回あれだけもったいつけて引いた展開の続きを、
まさか回想シーンのたった2コマだけで説明してしまおうとは・・・。
いきなり全然違う場面だったので話が数年後くらいに飛んだのかと思いましたよ。(汗)

隊から脱走した女性とそれを追走する騎士・・・ってなんだこの面白くも何ともない展開は。
えーと、これFFの漫画ですよね?もっと魔法とか使ったバトルが読みたいんですが・・・。
登場キャラクターに魅力があるならまだしも、
大した説明もされてないキャラでこういう内容をやられても寒いだけだと思います。

そして次号は何とビックリ、休載らしいです。
スクエニ的に、このFF漫画は看板漫画のつもりでやっていると思うのですが、
それをこうもあっさり休載にしてしまってよいものかどうか・・・。
ところで作者取材ってゲーム以外にやることあるんでしょうか。(笑)


■黒神
  FATE.3 同期・襲撃


何だかゲームのパラメータみたいなのが出てきて急につまらなくなりました。
「同期」とか「発言」とか言う要素も、日本の他の漫画でありがちだし。
そんな少年漫画の王道みたいな要素を取り入れる必要はないと思うのですが・・・。
明からに作品の雰囲気とずれているような気がします。
多少なりともこの漫画に期待していただけに、残念でなりません。


■マンホール
  第3話『雨宮洋一』


事情聴衆の場面が無駄に長過ぎる感じがします。
主人公が車に轢かれて頭が吹き飛んだことくらいしか進展がないのはなぁ・・・。


■化野之民 〜あだしののたみ〜
  第1話 継承


相変わらずこの人の描くカラーページはスゴイ。
手軽にデジタル彩色が出来てしまうこのご時世なのに、
手塗りでここまで色を重ねて表現してしまう色彩能力には圧倒されます。
しかし作品の世界観や雰囲気が『妖幻の血』とあまり変わらない感じなのは残念。
この作者のもっと違うベクトルの作品も読んでみたいのですが・・・。


■ユーベルブラット
  Durch bruch 《突破》・III


スピード感に溢れる展開で良い感じ。
適度に戦闘シーンも入っているので、読み応えがありましたね。
それらしい伏線もあったので、次回はいよいよケインツェルの右腕の剣が登場しそうです。
もっと早くに出すものと思っていたのに、創刊号から随分と引っ張ったよなぁ。


■NOBODY -ノーバディ-
  原作:たかしげ宙 作画:坂本あきら

ストーリーが古臭いというかありがちな感じかなぁ。
スプリガンは好きなので、後編に期待。
とりあえず図書委員に萌えておけば良さそうですね。(笑)


■ロトの紋章 〜紋章を継ぐ者達へ〜
  #3:A Visitor


今回はリー達と盗賊団との戦闘がメイン。
カムイ先生の描く戦闘シーンはやはりカッコイイですね。

リーは予想通りバトルマスターでした。
足払いや正拳突きのような技もちゃんと使ってます。
ア・カギに対しては波動拳を使っているのですが、
その後で失敗した…というような表情をしているので、
ヤオから波動拳を人に対して使うことを禁止されているのかも。
剣は呪われていないようなので、幻魔剣は使えないのかな?

リーとユイの関係についてはまったく触れられず。
ユイの素性がさっぱり分からないので気になりますね。


■BAMBOO BLADE
  第3話 コジローと一番大切なもの


先週の話で前フリがあったので、てっきり栄花の彼女が出てくるものと思っていたのですが、
さっぱり出てくる素振りすらなかったので肩透かしを食らった気分。
とはいえ、今回の話でコジローの動機が不純だったのが解消されたのは良かったですね。
若干キャラ数が少ない感じがするので、そろそろ他の剣道部員にも登場して欲しいところです。


■荒川アンダーザブリッジ
  第5話 中身、第6話 真実、第7話 橋の下のリク


ヤバイ・・・ギャグが面白過ぎます。(笑)
この漫画はボケとツッコミの間の取り方が絶妙で、
よく考えて描かれているなぁと感心してしまいます。
それが毎回続いているのだから本当にスゴイです。
続編のロト紋を除くと、やはりこれが一番好きかも・・・。


■WORKING!!
  第2回

前回のは全然面白くなかったのですが、今回はスゴク笑えました。
店長がイイ味出してますね。(笑)
主人公が実はヒドイ毒舌だったのも意外性があって面白いと思います。


●総評

創刊号から連載している漫画は徐々にストーリーが進んで来て、
それなりに漫画雑誌としての体裁を保ち始めてはいると思います。

しかし読み切りや短期連載の作品が多く、全体的に誌面が荒れている感は否めません。
まだまだ創刊して間もないので試行錯誤が必要なのは間違いないのですが、
他誌でも連載を持っているような中堅以上の作家の読み切りなどが多いのがちょっと気掛かりです。
スクエニ内で抱えている新人の読み切りとかをもっと載せて欲しいと思います。

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