ヤングガンガン 2007年02号 感想文
2007年1月4日発売 300円
■黒神 ニライカナイ編
  FATE.41 闘神烈戯

 シュタイナーVS獅子神黎真。
最初から結果の見えているバトルなので、いまいち盛り上がりに欠けます。
シュタイナーは本気で戦うと言っているのに、スタンピード(影分身の術)を使ってないのが気になりますね。
余力を残しているのか、それとも元々あれは単なる小技でしかなかったのか。

 どちらにしろ、黎真はまだ同期さえしていないので、シュタイナーに勝ち目はないでしょうね。
黎真を殴り飛ばしてシュタイナーの勝利 → と思ったら黎真がフラフラと起き上がって雪と同期 → シュタイナー瞬殺
…このような安易な展開にならないことを期待します。

 それにしてもエクセルは良い萌えキャラだなぁ。
劣化エヴァンジェリンと言われてしまえばその通りですが。


■カノジョは官能小説化
  第5話 カノジョは扱い難い人

 相変わらず前後編に分ける必要性が感じられない内容です。
作者のHPを見る限りでは、少なくとも4・5話は同時に描き上げてるみたいですし…。
1話完結にしたほうが絶対に読みやすくなると思うんだけどなぁ。

 内容に関しては、主人公の椎名が編集部での仕事もきっちりやらないといけないと言うことで、ストーリーラインが広がってちょっと面白くなってきたのは良いのですが、その分エロ要素が少なくなりそうで不安です。
黒鬼先生の周りにいる女性キャラたちもあまり出て来ないですし…。


■死がふたりを分かつまで
  第36話 牙-(13)

 最初のほうのページで護の脚に引っかかったピアノ線みたいなのには、罠とか仕掛けられてなかったのかな。
ただ単純に護を転ばせるためだけに張ったとは思えないし、これはちょっと意味が分からないです…。

 しかしその後の「護VS牙」の一連の流れは秀逸。
特に、路上の配水管のようなところから手榴弾が飛び出てくるギミックもさることながら、それを一瞬の判断で押し戻して地中で爆発させることによって被害を最小限で回避するという方法も見事でした。
やはりこの漫画は、「ギリギリ現実的な範囲における護の超人振りの描写」が最大の見所であるということを再認識しました。

 本編とは全然関係ないのですが、今回の扉ページの遥は目が異様にデカくてキモイです…。


■キズナ
  Episode03

 もう3話目だというのに、未だにストーリーラインが全くと言っていいほど提示されないのはどうかと思います。
前振りが長いと言うより、どうも無駄なシーンが多過ぎるだけという感じが…。
とりあえず個人的には既に空気漫画になりつつあるので、もう少し進行を早めて欲しいです。


■WORKING!!
  第66,67話

 今度は佐藤さんと轟チーフの恋愛話でもやるのかと思ったのですが、結局いつもの2人のやり取りを延々繰り返してるだけなのでイマイチでした。
もうちょっとヒネリが欲しいなぁ。

 今回特に面白かった4コマ:なし


■咲 -saki-
  第9局 [降臨]

 染谷先輩は一度流れを引き寄せたあと、一気に上がり続けるタイプなのかな。
…というか、それはちょっと普通過ぎるような気がします。
なぜか勝負手が来たあとに眼鏡を外してますが、そんなことをしたらロン牌が見えなくなるのでは…。
もしかして伊達メガネでしょうか?
冒頭3ページだけで次鋒戦が終わってしまったのでよく分かりません。

 中堅戦に至っては、闘牌シーンすら省略。
部長の特性は安手で早上がりを繰り返すことなのでしょうか?
あれだけ偉そうにしてるんだから、まだ実力を出し切ってないとは思うのですが…。

 次鋒・中堅戦をさっさと終わらせたのは、やっぱり人気のある和の出番を早めるためでしょうか。
なぜペンギンのぬいぐるみを持ってるのか謎だったのですが、自宅でのネット麻雀と同じ環境で打つためということ。
一瞬納得してしまいそうになりましたが、それだと実際の牌を無意識のうちにツモって来れるようにするという特訓は一体なんだったのやら…。

 それから、和は実牌での麻雀だとその場の勢いに流されたり、情報量の多さのせいでネット麻雀のような理詰めの打ち方が出来ないという解釈だったのに、イージーミスの多いデジタル打ちだったというアレな設定が加わってしまってますね…。
果たしてその程度のレベルで全中制覇が出来るのか、かなり疑問なんですが…。

 「のどっち」がネット麻雀界で伝説化するほどの強さというのも、余計な設定のような気がします。
もしそれで和が実牌でもネット麻雀と同じように打てるようになったら、確実に強さのインフレが起こりそう…。


■BITTER VIRGIN
  第19話 「あのコの秘密」

 ようやく諏訪くんと藍川さんの関係が加速し始めましたね。
このまま一気に突き進んで最後まで行って欲しいです。


■ロトの紋章 〜紋章を継ぐ者達へ〜
  #47:Chaser,deserter and trespasser

 なんか印刷の具合が変ですね。トーンがちゃんと出てないですし。

 オーブを奪いに来たアニスの扱いが、前作で同じように闇のオーブを奪いに来たジャガンとほとんど一緒ですね。
前作との類似点を匂わすくらいならともかく、ここまでやってることが同じだと、もはや作者が新しい展開を思い付かなくなってるんじゃないかと疑ってしまいます。
聖双生児の対応もジャガンのときの反省点が全く生かされてないですし…。


■あいどる
  Stage24 「誰?」

 レイジのところにSWEETのリーダーがお忍びでやってきてますが、いちいちメンバーのことなんか覚えてなかったり…。
愛の路上ライブにアドバイスした女性のことはもう少し引っ張るのかと思いましたが、あまりにもあっさりと正体が分かってしまいましたね。
テレビ局とかで再会するのかと思ってました。

 SWEETリーダーの純は、元々レイジが曲を提供するはずだったメンバーなんですね。
この件のせいで新人いびりが始まるとかいったような古臭い展開にはならないで欲しいなぁ。


■ムカンノテイオー
  SCOOP.12

 女性アナウンサーの競争倍率は凄いとか言うのは知ってましたが、やっぱり委員長もその難関を潜り抜けて来たんですね。
委員長の過去に対する葛藤が、その壮絶な表情からも伝わってきます。

 その後のテレビ局での素材の編集や打ち合わせなどの描写も、スピード感があって見事。
放送時間までに全てを間に合わせないといけないギリギリの緊張感が良い感じですね。
織田から送られてきた追加素材で、どのような事実が浮かび上がって来るのかも楽しみです。

 連載開始からしばらくは方向性の良く分からない漫画でしたが、ここに来て、報道業界漫画として最高に盛り上がってると思います。
今回の事件が終わった後もこれくらいか、それ以上の内容の充実に期待したいですね。


■すもももももも 〜地上最強のヨメ〜
  49.宿敵に恋して

 孝士は武術家の修行もちゃんとやるとか言っていたのに、完全に平和ボケしちゃってるのはどうなんだろ…。
中島キミエという人は委員長のおばあちゃんだよなぁ…現在の姿とのギャップが酷過ぎます。(汗)

 次回は孝士VS進太郎ですが、既に惰性で続いてる感じがして全然楽しめません。
どうせ進太郎が女であることがバレて、孝士の勝ちかノーコンテストになるんだろうし…。


■トガビト

 YG創刊2周年アニバーサリー大感謝企画特別読み切り第2弾。(長いよ)
第1弾が何だったのか思い出せなかったので、バックナンバーを確認したら「もやしもん YG出張編」でした。
あの宣伝にすらなってない手抜き漫画もカウントしてたんですね…。

 世界観は個人的に好きな感じなのですが、先の展開が簡単に読めてしまいました。
もう少しひねった話にして欲しかったです。


■Miss ウィザード(仮)
  Magic25 男、御手洗太!

 少し前からストーリーをまとめに入った感はありましたが、いよいよ残すところあと2回。
短期連載やショートギャグ等を除くと、円満終了する漫画はこれが3つ目でしょうか。(前2つはリセット、マンホール)
YGの連載漫画がどれだけ飽和状態になってるのかよく分かりますね…。

 ところで、ドブ川に飛び込んだこのはと太は絶対に何か悪い病気にかかってしまうと思うのですが…。


■おんステ!

 新人の読み切りが載るのは久しぶりだなぁ。
話の流れは悪くないと思うのですが、ネーム(台詞)が多過ぎて読み辛いのが難点。
あと、最後のオチが弱すぎていまいち印象に残らないような気がしました。


■天保異聞 妖奇士
  #7 人魚‐参

 コミック版の往壓はやけに好戦的な性格になってるなぁ。
往壓の戦い方はアニメを見る限り漢神を取り出す以外にないと思うんだけど、その辺りもオリジナル設定を入れてくるのかな。


■JACKALS
  Kill-23 闇行

 「闇行」とかいう目隠しが、NARUTOに出て来る額当てにしか見えないんですが…。
目隠しをしたニコルはその髪型も相まってかなりナルトっぽいし…。

 このまま延々と修行編が続くのかと思いましたが、場面が変わってストーリーが進んだのは良かったです。
しかしいきなり女性キャラが増えましたね…テコ入れでしょうか?


■BAMBOO BLADE
  第45話 さっちゃんとさとりん

 吉河先生の「こいつは下半身から攻めるんですよ」というセリフがエロ過ぎるんですが…。(汗)
まぁそれはともかく、吉河先生の再登場があったのは個人的に嬉しかったです。

 東の髪型が変わってますが…なんか縛ってる部分が凄いことになってますね。
三つ編みの変型とかでしょうか?

 東の入部問題の解決にミヤミヤを使うのは予想外でした。
何となく、互角稽古で竹刀を交えたタマキが説得に絡んでくるんじゃないかと思っていたのですが…。
どうにも東はまだ周りに流されてしまっているので、個人的にはちょっと納得がいきません。
ちゃんと自らの意志で剣道部に入ることを決断して欲しいです。

 ところで次回は巻頭カラーですか。
前回がセンターカラーだったばかりなのに、何でしょうこのカラーの多さは…。
まさかとは思うけど、アニメ化への布石…?
…いやいや、どう見てもまだ時期尚早ですよね。
考えられるとすれば、エニックスお得意のドラマCD化くらいかなぁ。


■ニコイチ
 第31話 お母さんと叔父さんの将来

 真琴と菜摘さんの仲は、劇中に描かれてないところでもちゃんと進行してるんですね。
弟のことを相談しに菜摘さんの家を訪れてたり、会話の内容もほとんど自然な感じになってたりしてますし。
どちらかというと、菜摘さんよりも息子の崇へのカミングアウトの方がハードル高そうな気がします。


■セキレイ
  第41話 懲罰部隊

 作戦開始時間は23時と言ってるのに、外がやけに明るい(背景が白い)のが気になりますね…。
単行本ではちゃんと加筆・修正されるのだろうとは思いますが、夜襲の雰囲気が全然出てないのはちょっと…。
雑誌掲載時にももう少し頑張って欲しいです。


■ウルトラバロック・デプログラマー
  第3回 COMMAND MELODY(1)

 解体屋の人がハシゴのぼりながら意味の分からないセリフを吐いてるところとか、散歩に連れて行ってくれた看護士が男だと分かった途端の適当な態度とかが地味に面白いです。
この漫画は基本的にシリアスだと思うのですが、作者の人は意外とギャグセンスありますね。

 黒服の人たちはネクタイやら帯やら色々な部分に幾何学模様が付いてますが、もしかすると相手を洗脳するときに必要な条件の1つなのかな。
まだまだ話は見えてきませんが、同時期に始まったキズナよりはこっちのほうが個人的に楽しめます。

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