ヤングガンガン 2007年04号 感想文
2007年2月2日発売 300円
■ユーベルブラット
  Der Schatten des Blatts《刃の影》

 砲台伯バレスターは、幻覚を見るくらいおかしくなってしまっているようで…。
アシェリート達を殺した罪の意識がそうさせているのかなぁ。

 ケインツェルとエルサリア達4人との再戦。
前の戦いでは防戦一方だったケインツェルですが、今回は余裕で相手の攻撃をいなしてます。
さすがは元ブラットマイスターだけあって、剣技ではそうそう渡り合えるような相手はいないということですね。
その分、イクフェス戦がどうなるか楽しみといったところです。

 共鳴結界に捕らわれたケインツェルがまだ動けたのは、完全な亜人というわけではないからでしょうか?
バレスターが巨大な弓で自由都市を狙ってますが、シュテムヴェレヒの城にあったような魔導兵器はないのかな。
「砲台伯」という名称からして、てっきり魔導兵器がいっぱいあるものだと思っていたのですが…。


■すもももももも 〜地上最強のヨメ〜
  51.東軍最強は誰だ!?

 バードマンのデザインの元ネタは明らかにガッチャンマンですね。
でもYGの読者層って大半はガッチャマン世代じゃないと思うのですが…。(かく言う僕も見たことないですし…)

 どうでもいいですが、今回の話はちょっとどうかと思いました。
委員長は完全に汚れキャラになってるし、バトルも話の内容も中途半端…。
せめて孝士をもう少し活躍させるとかして欲しかったです。
何のために「目で殺す」修行をしたのやら…。


■死がふたりを分かつまで
  第37話 牙-(14)

 やはり「牙」に対しては井川がキーマンになりましたね。
しかし相手のPCをクラックするのかと思いきや、電波妨害だけだったので随分とあっさり決着がついてしまったような…。

 井川が護たちの元へ向けて発射したサングラスが、2人のいる地点にぴったり落下してるのも無理がありますが、その後で仕込み杖まで同じ場所に飛んできてるのはさすがにやり過ぎのような気が…。
でも、たかしげ脚本が若干暴走気味なんじゃないかなぁと思いつつも、その後の見開きページで護が軍事兵器ビーストを一刀両断するコマがカッコ良過ぎるので別に良いかなぁとも思ったり。
両断されたビーストがバラバラになりながら地面を転がっていくコマでは、一瞬止まっていた時間が動き始める演出になっていてこれもまた見事。

 それにしても新しくなった護のサングラスは、録音・再生に加え、集音やメモリー機能、さらには音声入力式になっていたりととんでもなく多機能になってますね。
まるで某漫画の小学生名探偵が使っている眼鏡みたいですよ。(汗)


■WORKING!!
  第69話

 タカナシくんと轟チーフが絡むことはあまりないので、その点に関しては新鮮な感じ。
しかし轟チーフは相変わらず杏子さんのことしか話そうとしないので面白味がありません。
もっと別の話題で内容を充実させて欲しいなぁ。

 今回特に面白かった4コマ:『二人の時間』


■ぶっちゃけ!? 庭子先生
  目黒三吉

 YG創刊2周年アニバーサリー特別読み切り第4弾。
冒頭の数ページの時点では、庭子先生を男性だと思ってました…。
主人公(?)のメガネ君のモノローグで女性だと判明してビックリ。

 途中までは無駄に高いテンションだけで進んでいく展開に閉口しながら斜め読みしていたのですが、庭子先生がメガネ君たちの会話を盗み聞きして赤面したあたりで、不覚にも庭子先生に萌えてしまったり…。
結局オチで最初の方のテンションに戻ってしまったので微妙な印象しか残らなかったのですが、終わり方次第ではかなり良い読み切り漫画になったんじゃないかなぁと思います。
とりあえず、今のところYG2周年記念読み切りの中ではこれがいちばん面白かったですね。


■あいどる
  Stage25 「商品は『愛』」

 五十嵐さんの語る「ミュージシャン」と「アイドル」の違いが凄く分かりやすくて良いですね。
その後で作者自らがツッコミを入れてますが、確かになぜこの漫画がYGで連載されてるのか未だに疑問だったりします…。
まぁ別につまらなくはないので、個人的には良いかなぁと思いますが。

 エレベーターホールでの純と五十嵐さんのニアミスは理想的な演出だなぁ。
こういうのを実写ドラマで見ると凄く面白そうな気がします。

 ところで、サンレッドのキャラが出ているのは何故なんでしょう?
以前にサンレッドの背景にバンブーのキャラが紛れ込んでいたことはありましたが、もしかすると最近のYGの編集方針で連載漫画同士のコラボレーションを積極的にやろうしてるのかな?
荒川とサンレッドのコラボとかもありましたし。


■荒川アンダーザブリッジ
  第129話 電柱の上で/第130話 メッセージ/第131話 言葉より重いもの

 …まぁ予想はしてましたが、やっぱりニノさんの過去が分かるような展開にはなりませんでした。
でもリクに対するニノさんの冷めた笑顔が個人的に凄く良かったです。


■ウルトラバロック・デプログラマー
  第4回 COMMAND MELODY(2)

 休載が結構多かった本作ですが、ついに月イチ連載になってしまいました。
最近になって多少面白くなって来ていただけにちょっと残念。
まぁ今までもほとんど月イチみたいなものだったからあまり変わらないかな…?

 今回も解体屋とソラチャイの会話が漫才みたいで面白いです。
脳内の記憶領域が、図書館みたいに本棚がたくさんある部屋のイメージになっているのも良いですね。
そしてその設定を生かして、解体屋が思い出せなかった自分自身の情報が収められた本棚が燃やされて炭になってしまっている演出も見事。
始まったばかりの頃はさっぱり意味の分からない漫画でしたが、少しずつ読み慣れて来たのか最近はかなり楽しく読めるようになりました。


■セキレイ 番外編
  鶺鴒温泉

 色々なセキレイが温泉に入って裸全開でじゃれ合うという、袋とじらしい内容。
しかし似たような顔のキャラばかりなので、個人的にメインキャラ以外は既に見分けが付かなくなっていたり…。(汗)


■Missウィザード(仮)
  Magic26 ありがとう

 最終回でしたが、特に何事もなくハッピーエンド。
ところで太の願いは3つのうち2つまでしか叶ってないのに、このは達はちゃんと魔女になれたんですね。(汗)


■戦線スパイクヒルズ
  #46 幸せのブルース

 ノムラの能力の上達ぶりを目の当たりにして結束が固まる3人。
しかしこういう展開の後には、必ずと言っていいほど挫折や苦悩が待っているわけで…。
さっそくノムラがピンチになってしまいましたが、このまま腕を折られてしまうのかな…。


■BITTER VIRGIN
  第20話 「迷えるあのコ」

 藍川さんが諏訪くんを好きであることをついに自覚しました。
何となくクライマックスが近づいてきた感じがします。

 それはともかく、ヒステリ女(香月さん)がとても怖いです…。


■ライオン丸G
  8合.爆裂チャイニイーズ

 なんだか凄く久しぶりにライオン丸が出てきたような気がします。
ようやく少しだけ話が進みましたが、サオリがさらわれる展開は実写ドラマの方にもあったので、同じことをやるのは微妙な気がします。
それよりも、コスKのオタク講座とかをやってる暇があったらもっとストーリーを先に進めて欲しいですね。


■ムカンノテイオー
  SCOOP.14

 警察の記者会見がやけにリアルな感じがします。
のらりくらりと質問を交わす姿勢は、どちらかというと政治家みたいですが…。

 事件の解決に繋がりそうな証拠(証言者)があっさりと見つかりましたが、これだけだとまだ弱そうなのでもう一悶着くらいはありそうな気がします。


■黒神 ニライカナイ編
  FATE.43 遺恨・安堵

 クロの過去編やシュタイナーとエクセルが魁音寺グループ本社ビルに乗り込む展開やらで、ここ最近本編が全然描かれなかったせいかどこまで話が進んだのか覚えていなかったり…。
とりあえずバックナンバーを読み返してみたのですが、読んでみてビックリ。
本編はほぼ5ヶ月くらいほとんど進展してなかったんですね…。(汗)

 何気にクロの過去編が終わって今回くらいからクロ・慶太側のストーリーが動き始めるという感じだったので、わざわざバックナンバーを読む必要はなかったかも…。
カクマがおかしくなっちゃったのは、過去編での比kの実験と何か関係あるのかな…?


■会長がゆく!
  高尾じんぐ

 第5回YGコロシアムでブロンズ賞を受賞し、前々号で読み切り掲載デビューしたじんぐ氏の第2作目。
この短期間で新作の読み切りが載るというのは、編集部的にかなり期待しているということなのでしょうか。

 今回の読み切りですが、前回のよりはかなり改善されているものの、相変わらずセリフが多くて読みにくい感じがします。
常に1コマの中にフキダシが複数個あるのも読みにくくなっている原因だと思うので、もっとメリハリをつけて欲しいですね。
内容は前回と同じような感じでしたが、個人的にはこっちの方が好きかも。
でも新鮮味がないので次はもう少し別のジャンルの漫画を読んでみたいです。


■はなまる幼稚園
  第10話 はなまるなバレンタイン

 山本先生がいっぱい出たので、個人的には大変満足な回でした。


■JACKALS
  Kill-25 羅刹房

 フォアはいつ殺されてもおかしくない状況なのにやけに偉そうなのが気に食わない…と思っていたら、その後で出てきた王という人にビビっていたりと、何気においしいキャラになってきたような気がします。
フォアはきっとツンデレ。

 しかしニコルに続いて、フォアまでも修行編に入るんですか…。
このあたりの単調過ぎる展開が明らかにこの作品のダメな部分だよなぁ…。


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