ヤングガンガン 2007年07号 感想文
2007年3月16日発売 300円
■すもももももも 〜地上最強のヨメ〜
  54.お父さんと一緒

 雲軒と千太夫が建造していた孝士たちの新居はなんと三重塔。
孝士の趣味(城の模型作り)の設定を生かした見事なアイディアです。

 そしてついに孝士の武術修行が開始。
今回はギャグとシリアスの配分が凄く良い感じで、この漫画の本来の面白さが十分に引き出されていたと思います。
修行が上手く行かなくて落ち込む孝士をもも子が励ましたり、雲軒の厳しさが息子を想う故の愛情だったりと、武術を避け続けていた孝士が少しずつではあるけど確実に周りの想いを受け入れ始めているのが好印象でした。

 問題は次回から孝士がちゃんと武術をやるのかなぁということですね。
ここでまたヘタレ気質を見せられると、今回の話も台無しになってしまうので…。


■FRONT MISSION DOG LIFE & DOG STYLE
  STYLE:1 「戦場の透明人間」(2)

 2話目にして早くも開戦ですが、きっかけとなった事件は前作の「THE DRIVE」終盤の戦闘なのかな…?(手元にバックナンバーがないので調べられません。あとで追記します)

 高層ビルにミサイルが突き刺さるシーンは、否が応でも9.11事件を彷彿とさせますね…。
その辺りの社会問題とも絡めてストーリーを展開していくのでしょうか。


■荒川アンダー ザ ブリッジ
  第137話 橋の下の経営会議/第138話 嫁姑戦争/第139話 絶叫

 ニノの身辺を調べている島崎さんという女性キャラが登場。
やはりニノには何か重要な秘密が隠されているようですが、今のところそれを推測出来るほどの情報もなかったり…。
ところで島崎さんの行動に釘を刺しに来たのって村長?


■はなまる幼稚園
  第12話 はなまるなお兄ちゃん

 つっちーの妹が登場。
これは良いツンデレキャラですね。

 作者のサイン会があるらしいですが、ちょっと行ってみたいかも。


■天保異聞 妖奇士
  #10 蛟-参

 前々からアニメ版と比べて何か足りないものがあるなぁと思っていたのですが、往壓が饅頭を拾い食いしてるのを見てそれが何だったのかようやく分かりました。
漫画版では倒した妖夷の肉を食べてないんですよ。
アニメでは蛮社改所のメンバー達は江戸を妖夷から護るというのはほとんど建前でしかなく、実際はその凄く美味しい肉を食べたいから妖夷を倒しているという設定があったんですよね。
ずっと感じていた漫画版に対しての違和感が今さらになって払拭されました。
しかしそうすると、こっちの方の奇士たちが蛮社改所にいる理由付けが弱いような気がしてきたり…。

 本編は相変わらず説明ばっかりでほとんど話が進みませんね…。
結構どうでも良さそうな設定にこだわり過ぎなんだよなぁ。


■BAMBOO BLADE
  第49話 タマキと駐車場

 東が弁当と間違えて持ってきたのがセガサターンとは…。
以前のスーファミといい、最新ハードを出そうとしないところにこだわりを感じます。(笑)

 小西さんに関する黒い噂は、周りの女子たちが勝手にやったことだったのかな…?
まだ何とも言えない感じですが、タマキ監禁といい、今までのバンブーにはなかった展開なのでどうなるのか楽しみ。


■死がふたりを分かつまで
  第40話 牙-(17)

 ついに護と「牙」本体との直接対決ですが、何と今回の1話だけであっさりと決着がついてしまいました。
ここまでの進行が物凄く丁寧(悪く言えばスローペース)だったのでさすがに驚きました。
まぁ相手の姿を捉えられるようになった護からすれば、もはや牙など敵ではないということなのでしょうけど。

 護がトドメに投げナイフを使ったのはかなり意外だったり…。
てっきり刀だけでこれまでの戦場を潜り抜けて来たものとばかり思っていたので。

 牙の正体は以前にチラッと出てきた外交官…?
(手元にバックナンバーも単行本もないので調べられません。あとで追記します)


■ニコイチ
  第35話 お母さんと仲良し眼鏡

 男時の真琴と藤本さんがやけに良い雰囲気になっていたので、これは絶対に後で何かあるだろうと思っていたら…。
真琴と武内の会話を藤本さんが立ち聞きしてしまうという、随分とストレートな展開に。
しかし真琴の女装時のことを確実に特定するような単語は出ていないし、会話内容だけを見ると藤本さんが勘違いするような展開になりそうな気もします。
まぁここからどう転ぶかは作者の采配次第といったところですね。


■ムカンノテイオー
  SCOOP.16

 扉ページを見て一瞬告知なしの読み切り漫画かと思いました…。
元ネタは「セーラー服と機関銃」ですか。(見たことないけど…)

 前回までの事件の取材とは打って変わって、今回の平蔵の仕事はアイドルのお世話番。
ずっとシリアスな展開が続いていたので、しばらくはコミカルな内容になるのかな。
でも委員長が部長から怒られるシーンなんかは、ちゃんと的を得たことを言っていて面白いですね。
実際のテレビ局もこのような考えを持ってくれていれば良いのですが…。


■ロトの紋章 〜紋章を継ぐ者達へ〜
  #50:The power that was let loose

 大方の予想通りにベゼルは刀パワーで危機を脱しましたが、今回のような炎の演出はやっぱりカッコイイですね。
呪文が使えないという設定のせいでドラクエ漫画とは思えないほど地味になってるもんなぁ。
ドラゴンの炎を吸い取った刀から具現化した炎の魔人みたいなのが出て来たのを見て、前作の途中からティーエの武器となった「タイターンの針」を思い出したのですが、さすがに無関係ですよね…。

 ベゼルの刀ですが、今回はちゃんとルーン文字が読めるようになってます。
紋章以外の部分をアルファベットに直すと、「FIRE (紋章)・WALK WITH ME」となります。
「炎の紋章は我とともに歩む」といったところでしょうか?
イサリの紋章は焼きゴテで作った偽物だったけど、本物の紋章が体に刻まれた人物がやっぱりいるのかな…?
「エデンの戦士たち」との繋がりを前提に考えると、それがベゼルということはないと思うのですが。(そもそもベゼルの刀は盗品だし)


■WORKING!!
  第72,73話

 久しぶりにタカナシくんの家族が登場。
今回は四女のなずながタカナシくんと伊波さんに絡んでいます。
2人の関係を進展させるために出番を作ったのかな…?
伊波さんがタカナシくんを殴るオチはそろそろ見飽きたので何とかして欲しいところ。

 今回特に面白かった4コマ:なし


■JACKALS
  Kill-27 帰還

 ニコルの目隠し修行には何か意味があったのでしょうか…?
イノウエの合気道の前には力任せの攻撃が通用しないため、それ以外の要素を修得するための修行だと思っていたのですが、結局パワーだけで強引にイノウエを攻略してるしなぁ。
最近のこの漫画は作者の意図してるところが全然伝わって来なくて、何がしたいのかよく分かりません。
アリゲーターが墓の裏に隠してあるというより、明らかに適当に置いてあるだけなのもどうかと…。


■ユーベルブラット
  Herz des kampfers《戦士の心》

 アトの復活が確定。
ケインツェルの血を分け与えられたことによって、何か特殊能力が備わったりするのでしょうか?

 バレスター軍の悪行をただ見ていることしか出来ないエルサリアに対して、颯爽と現れ兵士に剣を振るうケインツェル。
それを目の当たりにしたエルサリアはどういう行動を取るのか…ということで、ようやくここまで来たかという感じです。
同じ七槍騎士団のロズンが未だに迷いながらも七英雄側についているため、似たような状況に立たされたエルサリアの選択が余計に重要味を帯びてきそう。


■咲 -Saki-
  第13局[略奪]

 タコスが福路さんにもらった弁当の中に入っていたのはタコさんウインナー。
あまりにも普通だったのでちょっと拍子抜け…さすがに前回の引きは大袈裟過ぎですよ。
それよりもタコスは名前に「タコ」がつくものなら何でもパワーになるとか…そんな適当なことで良いんでしょうか?
そしてわざわざタコスを買いに行かされた京太郎の立場は一体…。(汗)
でもタコさんウインナーの効果はイマイチみたいだし、2回目の半荘までにはタコスを買った京太郎が戻って来るのかも。

 それにしても福路さんは良い子だなぁ。
風越部員たちによる回想シーンで僕の中の福路株は上がりまくりですよ。
龍門渕の井上さんが物凄い勢いで和了がってるけど、さすがに福路さんもこのまま黙ってはいないでしょうし、次回では巻き返しが見られそうな気がします。
ところで福路さんは右目を開いたら性格が豹変したりするんでしょうか?


■セキレイ
  第44話 祝詞ノ光

 結が手も足も出ないくらい懲罰部隊は強く設定されているようですが、これだと月海が助けに来ても勝てないんじゃ…?
久能の祝詞は何か制限があるみたいですが、これで相手が弱体化して何とか戦えるようになるのかな。


■ライオン丸G
  10合.少林スパルタァアン

 コスK視点で話が進んだのは良かったけど、今回はちょっと画面がゴチャゴチャして読みにくかったです。
あと根本的な問題として話が全然面白くないのがツライ…。
単行本1巻分くらいで終わると思っていたのに、まだ続くんですよね…。


■黒神 ニライカナイ編
  FATE.45 吸収・離脱

 クロのピンチに慶太が取った行動が同期(シンクロ)の解除とは…。
共倒れを防ぐも何も、クロがいなかったら戦闘力皆無の慶太に何が出来るというのやら。
まぁおそらくはエクセルからもらった「戦闘装身具サウザンド」がようやくその効果を発揮することになるのだとは思いますが、その前に慶太のヘタレ設定を強調してくるところが何とも言えません。
こんなヒドイ主人公、絶対に好きになれないですよ…。(汗)


■戦線スパイクヒルズ
  #48 窓をあけよう

 いよいよシマコウと印刷屋との取引の場所と日時も決まり、最終局面が近付いてきました。
ノムラによるスリの成否もそうですが、泰典との決着の行方についても目が離せません…!

 行間でいつの間にかノムラが大麻を吸ったことになっていて違和感を覚えるのですが、それがノムラの感じている違和感とリンクしているような演出になっていて面白いです。


■キズナ
  Episode06

 もう6話目なのに、未だに作者が何をやりたいのか本当に分かりません。
いつまでパズルのいちばん外側のピースだけを延々埋めているような展開が続くのでしょうか…。


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