ヤングガンガン 2007年10号 感想文
2007年5月2日発売 300円
■黒神 ニライカナイ編
  FATE.48 叱責・非難

 カクマは慶太のおじいちゃんと契約したのに、なぜか序盤はおじいちゃんが1人で戦っている罠。
ようやく途中で割り込んできたとか思ったら、いきなり銃弾を背中に受けてはやくもカクマ死亡かなぁと思いきや、元神霊には銃が効かないという設定がいきなり誕生。(しかも説明なし)
何この適当過ぎる展開…。

 そしておじいちゃんの死亡フラグはもはや揺るぎのないものになってしまったような気がします。
まぁそれによって慶太の人間的成長が促されるんでしょうけど。


■ロトの紋章 〜紋章を継ぐ者達へ〜
  #53:A dispute

 リーの唱えた「アニス洗脳説」は聖双生児によって即行否定されましたね。
なんだかどうでもいいことに無駄なページ数を割いたような気がしてなりません。
ユイとアロスの口論では、明らかにユイの言ってることの方が正論だよなぁ…。
アロスは怪我をした聖双生児を放置して走り去ってしまうし、何でこんなヤツが主人公なんだろう…。

 イサリの仲間にヤルバーが加わりましたが、これもまたどうでもいい感じが…。
まぁイサリと会話をするキャラを作りたかったというところでしょうか。
それよりもイサリはどうやってサマンオサ地方からレイアムランドまで行く気なんでしょう?
港のある町までは徒歩で行けたとしても、そこからレイアムランドまで渡航してる船なんかないような気がするのですが。


■すもももももも 〜地上最強のヨメ〜
  57.武術家養成剣山ギブス

 進太郎にクロスガードの上から殴られる半蔵が哀れ過ぎる…。
以前の半蔵はもっと良いキャラだったような気がするのに、最近は完全に嫌味を言ってヒドイ目にあわされるだけのキャラに成り下がっちゃったなぁ。

 孝士が武術を使えない理由がようやく提示されましたが、何者かによって気脈を塞がれていたという余りにもありがちな理由でガッカリ。
どうせ気脈を塞がれてたのは内包する闘気の量が多過ぎるからとかでしょうし。
『NARUTO』の設定と似てるってばYO!(それ以外にもいくらでも前例はありそうですけど)

 今回ちょっと面白かったのは、BP(武術ポイント)というドラゴンボールで言うところの戦闘能力が設定されたことです。
いろはのBPは30,000、半蔵は4,000、孝士は2……ということで各キャラの強さの比率が多少なりとも分かる形になりました。
これを見ると一般人と武術家にどれだけの差があるのかがよく分かります。
半蔵ですら孝士の2,000倍、いろはに至っては15,000倍のBPがあるので、武術家がどんな変態行為に興じようが疑問を抱かずに納得出来るようになったというわけですね。


■カノジョは官能小説家
  第9話 カレは空気の読めない人?

 黒鬼先生が引き篭もっているので、今回はモデルのアユミ当番回。
アユミたんは馬鹿っぽくてカワイイなぁ。最近出番が多くて嬉しいです。


■WORKING!!
  第78,79話

 さりげなく伊波さんがタカナシくんに触れているのに殴ってないところがあるのですが、これがミスでないとしたら大きな進展ですね。(前半の『…いますね』)
後半は久しぶりのカラーページ。
今回は執筆時間の都合などでデジタル彩色になってしまったということですが、ぶっちゃけこっちの方が良いと思います。
この作者はコピックの使い方が下手過ぎるので…。(素人が偉そうに言うことじゃないですけど)


■戦線スパイクヒルズ
  #51 期待はずれの人

 シマコウからFDをスッた泰典が不敵な笑みを浮かべていますが、泰典の狙いも早慶大の入試問題だったのかな。
まぁもしかするとノムラ達の狙いを読んでいて、自分との直接対決のための道具として使うのかもしれませんが。

 エレベーター内という狭い空間の中でシマコウ一味と対面したノムラですが、ここから一体どのような行動を取るのか全く予想できません。
ここしばらくの盛り上がりと緊張感の持続は本当に凄いものがありますね。
YG本誌で読んでても十二分に面白いのですが、単行本が出たときに読み返すとまた違った面白さがありそうで楽しみです。


■セキレイ
  第46話 鶺鴒紋、消失

 意外なことに、月海は懲罰部隊と互角にやりあってますね。
結と月海は同じくらいの実力だから月海が助太刀に来ても役に立たないんじゃないかと思っていたけど、相性の問題とかもあるんでしょうか?
久能の祝詞が影響してくるのかと思いきや、そういった描写は全然なされてないですし。

 結の鶺鴒紋が消えたのは、順当に考えるとパワーアップの前兆かなぁ。


■BITTER VIRGIN
  第23話 「あのコには わからない」

 「死産」ではなく「誕生死」という言葉で確かに少しは救われたような気はしますが、重苦しい展開に拍車が掛かったのは言うまでもありません…。
でもこれで一応クライマックスへ向けての準備は出来たような印象は受けました。


■JACKALS
  Kill-30 協力

 相変わらずニコルの性格がクソ過ぎるなぁ。
もう一人の主人公的な位置にいるフォアはツンデレだから良いけど、ニコルのはただの中二病ですよ。
とりあえず自分が攻撃したガブリエラの下っ端の人達にはちゃんと謝った方が良いと思います。


■ムカンノテイオー
  SCOOP.19

 温泉旅館の嘘が発覚してそれをスクープにするのかと思いきや、事態は予想外の方向に…。
旅館の取材自体にはこれで決着がついて、あとは平蔵と千夏の話がメインになるのかな。

 それと全然気付いてなかったのですが、千夏って密かに平蔵を意識してたんですね。
やけに取材に連れて行きたがってた理由が分かりました。


■ユーベルブラット
  Schlag《一撃》

 転生してもアトの性格が変わってなかったので一安心。
マントの裾からのぞく下乳がエロイなぁ。
しかしベタの割り合いがケインツェルと同じような感じになってしまったので、若干見分け辛いです。
それ以外にも各キャラの書き分けが怪しいのは未だに改善されない塩野先生の弱点ですね…。

 いくら何でも"砲台伯"を名乗るバレスターの戦力が自由都市を攻めて来た分だけということはないだろうと思っていましたが、その名に恥じないだけの兵器がやはり出て来ました。
シュテムヴェレヒの城にもあった魔導兵器らしきものを搭載した空中城塞で攻めて来たわけですが、もはやこれは城塞というより戦艦だよなぁ。
真正面からは太刀打ち出来ないだろうから内部に突入するというのがセオリーですが、それだとシュテムヴェレヒ編と内容が重複しそうな気がします。
さすがにそれは作者も承知していると思うので、どういう展開でその点を回避してくるのかがちょっと楽しみですね。


■はなまる幼稚園
  第15話 はなまるなおゆうぎ会

 今回の話にはちょっと違和感を感じていたのですが、何度か読み返していてようやくそれが何なのか分かりました。
男子が戦隊モノに憧れるのは分かるのですが、女子の方も同じように戦隊ゴッコをしているから変なんですよ。
今の時代の女子は『プリキュア5』ゴッコをするんじゃないかなぁと思うのですが…。


■ウルトラバロック・デプログラマー
  第7回 PERSONALITY MELTDOWN(2)

 なぜいきなり解体屋の過去の話をやっているのでしょうか?
前回のラストでノビルを解体すると言っていたので、それがきっかけで自分の過去を見ることになってしまったのかと思いましたが、まだノビルは解体されていないので違うみたいですし…。
ちょっと今回のは意味が分かりません。


■カミスモル

 YG初登場のトミイマサコ先生の読み切り。
作画は全体的に味があって良いのですが、肝心のストーリーが普通過ぎてイマイチでした。


■ラブセラピスト 堀口瑠美 

 YG3号で読み切りが掲載された酉川宇宙先生が再び登場。
今回の読み切りは前回と同タイトルで、基本的な設定にも変化はないみたいです。
相変わらず上手くまとまっているとは思いますが、ストーリーが連載するレベルには届いてないなぁと言うのが正直なところ。


■BAMBOO BLADE
  第52話 ミヤミヤと支えるもの達

 今回のバンブーはやけに後ろの方に載ってますね。
昔はこのあたりが定位置だったなぁと思ってちょっと懐かしくなりました。

 さて僕は前回の感想で、サトリが引き分けになってしまったので次鋒のミヤミヤは残りの試合数や以前に張られた伏線から考えても勝利を収めるだろうと予想していました。
しかし冒頭でレイミが登場した時点で既に予想外の展開なわけですよ。(汗)
レイミが出てくるのはもう少しあと(決勝戦くらい)だろうと思っていたので…。

 バンブーの連載が始まって既に2年半が経過し、マテパも清杉も読んでいるのに未だに僕は土塚先生の作るストーリーを予想することが出来ません。
土塚ワールドの面白さと奥深さを久しぶりに再確認させられましたね。

 サヤの出番がバッサリと切られてしまっているのですが、これはやっぱサトリの影響だよなぁ。
今回の大会では唯一サヤだけに焦点を当てるための伏線が張られていないですし…。


■天保異聞 妖奇士
  #13 蛟-五

 往壓がようやく現状の事態に気付いたみたいですが、結界を模した饅頭のことが出てこなかったということは、やはり敵の漢神使いとはタイプが違うということなのかな?
まぁそれはそれで漢神使い同士のバトルが楽しみでもあります。


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