ヤングガンガンNo.13感想
2005年6月17日発売 270円
■ドラゴンズヘブン
  ダンサー・イン・ザ・ダーク(1)


新連載攻勢第2弾。
どうやら以前の読み切り時の続きみたいですね。
中身がスカスカな感じがするので、もっと設定を詰めた方が良かったと思うのですが…。
読み切りならともかく、この状態で連載を続けて行くのはちょっと厳しいかと。
なにか斬新かつ面白い設定がひとつでも増えれば、かなり読めるようになるような気はします。

本編。
今回はほとんど世界観やキャラの紹介のみでストーリの進展がなかったので何とも言えません。
新連載の第1話にしてはちょっと印象が薄いような…。
とりあえず次回以降の展開に期待と言ったところ。
下手な能力バトル漫画になるのだけは避けてもらいたいです。

今は山猫に萌える…とだけ書いておく。(汗)


■死がふたりを分かつまで
  第2話 出会い-(2)


切断面が綺麗過ぎて切れたところがくっついちゃう拳銃。こういうのを見ると、「るろうに剣心」で剣心が包丁の切れ味を大根で試すときにやった「戻し切り」を思い出してしまいます。

ストーリーはあまり進展せず。警察とか出さなくて良いので、今はもっと話を進めて欲しいです。
それと前回から気になっていたのですが、ヒロインの身長というか頭身がコマごとに伸びたり縮んだりしていて、作画に安定感がなさ過ぎ。前回は16歳くらいに見えたヒロインが今回は12歳くらいに見えますよ…。

主人公のサングラス下の素顔を晒すの早過ぎのような気がします。
そしてそれに対するヒロインの反応がないのも疑問。
予知能力で主人公がどんな顔をしてるのか分かっていたとか…?


■ロトの紋章 〜紋章を継ぐ者達へ〜
  #13:Be invoked

台座から剣を引き抜くだけで1話終了とは…。
この展開の遅さは本当に何とかしてもらいたいです。(汗)
とはいえ、ガンガンで連載中の「エデンの戦士たち」も個人的に楽しみにしているので、こっちに集中するために中途半端に終わらせるということにはなって欲しくないしなぁ…。

新キャラ3人がようやく登場しましたが、以前の特別編のときにキャラ絵が出ていたので、特に驚いたりはしませんでした。
ラダトームから発せられた光に呼応するような形でベゼルの刀が光っていたのは、現時点では完全に謎。
この伏線が生きてくるのは一体いつのことになるのやら。

最後のページの柱に、「ついに抜けたロトの剣!!」とか書いてあって意味不明。
どう見ても剣のデザインが違うと思うんですけど…。
編集担当の人は前作を見てないのでしょうか?


■ニコイチ
  第9話 お母さんとおばあちゃんとおじいちゃん


久しぶりに主人公の家庭の様子が描かれました。
主人公の女装に対する理解者がちゃんといて、ほのぼのしながらも心温まる内容で良かったです。
少しずつではありますが、作品全体の地盤が固まってきた感じがしますね。


■天体戦士サンレッド
  FIGHT.18 飲んだ悪魔


くぼた先生が自身の体験談をそのまま漫画にしたかのような話。
僕は胃カメラを飲んだことがなかったので、かなり興味深い内容で勉強にもなりました。

あと今回ちょっと思ったのですが、今までにも何回かあった最後にサンレッドに倒されるというオチはいらないような気がします。怪人達の私生活を描いた後にこのオチを持ってこられると、怪人達があまりにも不憫で悲しくなってしまうので…。
まぁそれもくぼた先生流のギャグのうちだと言うのは分かってはいるのですが…。


■戦線スパイクヒルズ
  #13 キング・オブ・ルーキー


3人がトム・ソーヤー風のコスプレをしている見開きカラーがとても良い感じ。
こういう作品とマッチしていて、なおかつ遊び心のある扉絵はスゴク好きです。

怪しげな店の店主のセリフが変だったので誤植かと思いきや、実は中国人特有の怪しげな日本語を表現しているというこだわりっぷり。これは面白い演出ですね。素直に感心しました。

ノムラのスリ技が華麗に炸裂。その後の疾走がさらに爽快感を高めています。キクチのセリフにもありましたが、今回は読んでいて本当にワクワクしました。最後のページの走り去る電車を見ていると、まるでブルーハーツの「TRAIN-TRAIN」が聞こえてくるかのようです。
これからの展開がスゴク楽しみ。

…と、ここでひとつだけどうしても気になった点を書いておきます。
P152でノムラが扇形に広げている1万円札が明らかに小さいような…。
最初そのページを見たときはこども銀行券かと思いました。(汗)


■荒川アンダーザブリッジ
  第34話 梅雨/第35話 キング君

星やシスターが、リクとニノのデートに対してツッコミを入れてくると思っていたのですが、そのことに関しては特に触れられず…。良いのか?

しかし今回は全体的にクスッと笑えるギャグが多くて面白くはありました。


■すもももももも 〜地上最強のヨメ〜
  14.天誅戦士ウマ仮面A


委員長がどんどん酷いキャラになっていくなぁ…。
中慈馬ヒカルが孝士に決闘を申し込みに来るという展開も安直過ぎてイマイチ。


■少年探偵 犬神ゲル
  MISSION:14 「リメンバミー」


何か内容薄いと思ったらページ数がいつもの半分くらいしかなかったり。
久しぶりにマリーが出てきたけど、最近ずっと警察メインの話だったので普通に存在を忘れてましたね…。


■セキレイ
  第12話 僕ノ傍ニ


また途中から髪の毛のつやベタとかがトーンになってるし。
前回休みだったのにも関わらず、今回も原稿が間に合ってないのはさすがにヤバイような気が…。
やっぱり月イチ連載くらいにするべきだと思います。


■マンホール
  第9話『確信犯』


前回の引きが引きだっただけに、一気にフィラリアの感染が拡大していくかと思っていたのですが、
今回はまだストーリーが動かず。
しかし最後の方で作品のタイトルにもなっているマンホールが描かれ、次回からはついに大きくストーリーが動き出しそうです。
どのような展開になるのか楽しみ。


■WORKING!!
  連載第17、18回


最近、種島ぽぷらと伊波まひるの出番が多くて、個人的に嬉しい限り。
でもそろそろ新キャラが登場して欲しいような気もします。
ウェイターではなく、厨房側が寂しいのでそっちの方に。


■黒神
  FATE.13 威脅・奮発


前回出てきた幼女キャラが人質に取られるような展開になるのかと思いきや、まさかのトンデモ展開に。(汗)
確かにインパクトはありましたが、かなり料理するのに難しい素材を作ってしまったような気が。
慶太がこれからどう動くかが肝になりそうですが、果たして読者が納得出来る展開に持っていけるのでしょうか…。


■ユーベルブラット
  Langer Regen《長い雨》・III


今回は少ししか出番がありませんでしたが、ゲランペン百人隊長がやはり面白そうなキャラで期待大。
ケインツェルが復活するまで、もうしばらく暗い話が続きそうなので、こういうキャラがいてくれた方が個人的にはありがたいです。和むし。(笑)


■バンブーブレード
  第13話 ミヤミヤと穿山甲


サヤVSミヤミヤ。どうなることかと思いましたが、一時保留という感じに。
あまり引き伸ばさずに早めに決着をつけて欲しいところ。

ダンとミヤミヤが付き合ってる理由がついに発覚。せ、穿山甲って…。
ミヤミヤにとってダンはペットのようなものですか。(笑)
ミヤミヤが猫かぶってるのか、素であの性格なのかちょっと微妙な感じに…。
サヤが剣道部に現れるまではこちらも保留になりそうです。

かなり唐突に練習試合の相手高の選手が登場。
まだコジロー側の人数も揃ってないのに、いきなり新キャラ5人ですか。(汗)
練習試合よりも前にお互いが顔を合わせる機会とかもありそうな気がしてきました。
むしろそこでキャラ同士に因縁を作っておけば、試合の時にスゴク盛り上がりそう。

相手高の選手ですが、画面の構成からして西山さんが一番強そうなので、おそらくタマVS西山でしょう。
それ以外だと横尾さんが性格悪そうなので、何となくミヤミヤとの試合になりそうな気がします。ヤンキー対決とか。(笑)

最後の引きが前々回とほぼ一緒なのはちょっとイマイチ…。
しかし今回は掲載順が一番最後ですか…。これがジャンプの場合だと打ち切りを懸念するところですが、果たしてヤングガンガンの場合はどういうシステムになっているのやら。
現在、個人的にヤングガンガンで1番目か2番目くらいに楽しみにしてる漫画なので、
打ち切りにするのだけは勘弁してもらいたいです。


●総評

相変わらずページ埋めのために告知もなしで漫画を載せて来ますね、編集部は。
しかもまたギャグ漫画…これもそのうち連載化するつもりなのでしょうか…。
新連載攻勢も始まっていることですし、そろそろギャグ漫画の数も絞って欲しいものです。

次号は特別価格280円。ついにYGにも値上げの波が押し寄せてきましたか。(汗)
まぁそれは別に良いのですが、個人的には次号予告の作品名羅列のところに「化野之民」の名前がないのが気に掛かります…。
このままなかったことになってしまうのだけは避けて欲しいところ…。

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