ヤングガンガンNo.15感想
2005年7月15日発売 280円
■あいどる
  stage1 お金がない


新連載攻勢第4弾。
前号から始まった「Drop☆Kick」同様、この作品も読み切りなしでの新連載です。
予告カットの時点でかなりヤングガンガンのカラーと掛け離れた絵柄だとは思っていたのですが、話の方も明らかに青年誌というよりもレディコミ誌に載っているような内容で、編集部の狙いがさっぱり分かりません。
まさかとは思いますが、「はるか17」みたいにドラマ化を狙っているわけじゃないですよね?(汗)

肝心の漫画の方ですが、主人公の女の子が取って付けたようなドジを繰り返す様を見ているのが、非常に痛々しいです。漫画のパターンとしても既に使い古された感があり、さっぱり面白いとは思えません。これは僕の感性がおかしいのでしょうか…。
ストーリーの方も王道というよりは予定調和といった感じで、先の展開があまりにも見え過ぎているような気がします。
正直、この漫画に人気が出るとは到底思えないのですが…。


■すもももももも 〜地上最強のヨメ〜
  16.天誅戦士ウマ仮面C


委員長がウマ仮面どころか変態仮面のような格好になってしまいました。
あざといどころか、もはや意味が分かりません。


■Drop☆Kick
  act2:爆走


今回はサブタイトルから考えても車の疾走シーンがメインだと思うのですが、その肝心の車が全然走っているように見えません。
そのためスピード感がほとんどなく、盛り上がりにも欠けました。


■ロトの紋章 〜紋章を継ぐ者達へ〜
  #15:Streak

2号連続センターカラー。
正直、カラーページよりも全体的なページ数を増やして欲しいのですが…。
まぁ他の作品と同時連載しているうちはしょうがないですね。
毎号安定して載っているだけでも満足しておかなければ。

本編。
記憶を取り戻したアロスがヤバイくらい強くなってしまったような…。
もはや並大抵のモンスターではアロスにかないそうにありませんね。
…この先の戦闘シーンとかどうするんだろ?(汗)


■戦線スパイクヒルズ
  #15 闘う男


てっきりノムラがボコボコにされるような展開になるかと思いきや、スリの能力を駆使して相手と渡り合っていてビックリ。
そのシーンの描写がまた良い感じです。
最近ノムラがカッコ良過ぎるのですが、その分一気にドン底に突き落とされる前触れなんじゃないかと勘繰ってしまいますね。


■死がふたりを分かつまで
  第4話 出会い-(4)


主人公のサングラスに送られている映像に関しての説明がされているのは良いですね。
理論上は可能な気がするトンデモ設定というのは、やはり漫画的には心地良いです。

音の反射物質を増やして視認可能な対象物を増やすという設定も面白いです。
冒頭のアクションシーンもさることながら、今回は設定の面でも楽しめて非常に良かったと思います。


■ユーベルブラット
  Langer Regen《長い雨》・V


ゲランペン百人隊長とヴィドのかなり意味のなさそうなやりとりが面白過ぎます。
いや、一応ゲランペンと似た容姿のキャラが何人か出て来るという伏線は張られているのですが。(汗)

冒頭で盗賊たちに捕まっている女の子たちが全員エルフ耳で、ピーピをはじめとするミルエル・ミラエル族もエルフ耳。
どうやらゲランペン百人隊長の言う"新しい村"というのは、ファーゴ千人隊長の命によって盗賊たちに拉致されたエルフ系の種族が捕らえられている場所のようです。
誘拐されたシャーレン(クシャールンド第二王女)のこともありますし、ファーゴ千人隊長からエルフ系の種族を救うというのがこれからの展開になりそうですね。


■荒川アンダーザブリッジ
  第39話 ステラ/第40話 一緒に遊ぼう/第41話 アニキの資格

新キャラのステラですが、中村工房に出ていたステラと同一人物なのでしょうか?
そうすると時間軸は、荒川→中村工房 ということになるのですが…。
まぁあまり深く考えない方が良さそうですね。(汗)

で、そのステラ。容姿が金髪・釣り目・ツインテールと、最先端の流行を取り入れたようなデザインでつい吹き出してしまいました。(笑)
リクとの絡みも面白くてなかなか良い感じです。

柱の予告を見ると次回も新キャラが出るとか。
今度はどんな珍奇なキャラが出てくるのか楽しみですね。


■WORKING!!
  連載第20、21回


タカナシくんのお姉さんが登場。
これはまた面白いキャラが出て来ましたね。(笑)
しかしワグナリアの店員ではないため、あまり出番がなさそうなのが惜しまれます。

種島ぽぷらや伊波まひると絡んでましたが、最近この2人の出番が多いですね。
やはり作者的にもこの2人は動かしやすいのかもしれません。


■ドラゴンズヘブン
  ダンサー・イン・ザ・ダーク(3)


戦闘シーン短いなー。
話も特に盛り上がるところがないので面白味がないですし。
今のところ、この漫画は戦闘シーン以外にほとんど魅力を感じられません。
そしてコスプレとかはかなり方向性が間違っているとしか…。


■バンブーブレード
  第15話 ミヤミヤとタバコ


冒頭になぜかミヤミヤ編(?)のあらすじが…。
単行本の区切りというわけでもないし。ページ数が足りなくて付け足したのかな?

それはともかく、ついに今号でミヤミヤとサヤの関係に決着がつきました。
タマキの入部の時はほとんど役に立たなかったコジローですが、今回は見事にミヤミヤを説得。
寿司食い放題という目的のせいで序盤はちょっとアレでしたが、最近はスゴク良い先生という感じになって来てますね。

さて次回からはついに試合が始まるとか。
…ってまだ4人しかメンバー揃ってないですよ?(汗)
一体5人目はどうなるのでしょう…、次号休載ですが…。


●総評

上でも書いてますが、今号から始まった新連載の「あいどる」が絵柄・ストーリー共にヤングガンガンのカラーと掛け離れていて、果たしてこれが現在のYG読者に受け入れられるのか、かなり疑問に思います。

No.12から始まった新連載攻勢でしたが、その中でこれから人気が出そうに思える作品は「死がふたりを分かつまで」くらい。
あとの3作品はどれもイマイチパッとしない感じで、あまり長続きしそうにありません。
まぁしかしこれは僕の個人的な見解でしかないので、今後YGがどのようになっていくのかが楽しみといったところですね。(笑)

←No.14 Home No.16→